教育委員会に営業をする人のブログ

地方自治体や学校に営業活動をしています。地方自治体への営業の仕組みや、教育業界について書いていきます。

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

昨日の記事で、

教育業界でなぜSociety 5.0(ソサエティー5.0)という言葉が

よく聞かれるのか?というお話をしました。

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 本日は具体的に、

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校現場の未来像

についてお話します。

 

 

次世代の教育・学校を目指す

今までの学校は、先生が1人に対して、集団に対して行う授業が一般的でした。

Society 5.0(ソサエティー5.0)における学校は、

データや機器を活用し、

公正に個別最適化された学びを目指します。

これはすなわちどういうことでしょうか?

 

学びにおける制約をなくす

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

現在の教育では、どうしても

東京などの大都市と地方とでは差が生じてしまいます。

最新の教材を開発・研究している期間は

大学、企業ともに都内にあることが多いです。

その差をICT機器を活用してなくしていこう

という目標が掲げられています。

 

遠隔通信を活用し、地方にいながらにして

大学や海外との共同授業を実現できます。

これらには、大型提示装置と呼ばれる機器が欠かせません。

 

また、入院などが原因で学習に遅れが出てしまわないために、

小型カメラやロボットを通じて院内と教室をつなぐ試みも実施されています。

 

その他にも様々な学びにおける制約は存在します。

それを解消すべく、ICT機器や教材がSociety 5.0(ソサエティー5.0)

の教育・学校では活用されていきます。

 

公務を効率化する

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

学校の先生は、生徒の成績管理や

教育委員会への報告書など

事務作業にも多く対応しなくてはいけません。

また、現状その事務作業のほとんどが

で行われています。

 

これではいくら時間があっても終わりません。

そこでICT機器を活用し、先生方の事務作業にかかる負担を

軽減させることで、より生徒たちと向き合える

時間をつくってあげることを目指します。

 

学習の知見を共有する

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

このような特徴のある子どもにはこのドリルが効果的

というような情報は、今まで学校内では共有されていたかもしれません。

このような情報も立派なデータです。

これらのデータを全国的に共有することができれば、

教育・学校現場に活かすことができるでしょう。

 

また、多くの学校では、ベテラン教師の授業スタイルなどは

よくて口承されることしかなく、ノウハウが蓄積されていませんでした。

これは非常にもったいないことです。

Society 5.0(ソサエティー5.0)が目指す教育・学校では、

このようなノウハウを円滑に引き継ぐことで、

未来の子どもたちにとってもよい授業を作っていくことを目指します。

 

個別に最適かされた学習

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

もしかすると、皆さんはこちらが一番イメージしやすいかもしれません。

タブレットを用いて意見を交換、共有することができれば、

発表が苦手な子どもでも、自分の考えを表現することができます。

このように、それぞれの子どもにあった方法で学ぶ

という教育・学校をSociety 5.0(ソサエティー5.0)では目指します。

 

また、AIを活用し

学習履歴からその子どもに最適な問題を出題するドリル

なども注目を浴びています。

 

どのような効果が教育・学校にもたらされるのか?

 

Society 5.0(ソサエティー5.0)の元、教育・学校現場の様子は随分と

変化するかもしれません。

それでは、どのような効果が期待されているのでしょうか?

 

遠隔・オンライン授業

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

遠隔・オンライン授業を活用することで、

生徒の学習の幅が広がることが期待されています。

学校にいらっしゃる以外の専門性を持った先生から教わることが可能になるので、

生徒にとって学べることが増えるかもしれません。

 

また、学習機会の確保につながるとも言われています。

地方の学校では先生が不足しているところも多いです。

そのため、なんとかその先生が頑張って専門以外の教科を

教えています。

ALTの先生なども、雇える地方自治体とそうでないところがでてきて、

教育の質の格差が広がってしまいます

それを避けることが、

遠隔・オンライン授業に期待されている効果です。

 

AIを活用したドリル

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

AIを活用したドリルには

生徒のレベルに合わせた学習が可能になる

という効果が期待されています。

理解できている単元については、どんどん学習できます。

苦手な分野はわかるまで復習ができます。

このような学習は、一斉授業であったり、

紙の参考書では実現できませんでした。

AIを活用することで学習のペースを生徒に合わせることができます。

 

また、自動採点による先生の負担の軽減という効果も期待されています。

実は、丸つけという作業は時間のかかるものです。

仮に、1人30秒で採点を行えるとしても、

40人クラスにいた場合には20分かかることになります。

丸つけだけでです。

それを、全て自動で行ってくれるのであれば、先生の負担は軽減されるでしょう。

 

ここで1つ、私が営業をしている際に先生から伺った話をします。

丸つけはただアタリ、ハズレを見ているのではない。

文字の書き方などから生徒の様子がわかるのです。

という話をしてくれた先生がいました。

ドリルの採点については、ただ効率を求めて自動化するのではなく、

AIと先生で役割分担が必要であると感じています。 

 

公務支援システム 

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

先生方の事務作業や学校内での連絡事項を共有する際に使用されます。

紙と比較して書類作成などでかなりの負担軽減が期待されます。

また、情報の共有についても、

言った言わないというやり取りが発生しなくなることや、

うまくシステムを活用すればノウハウの蓄積に大いに役立ちます。

 

課題としては、業務のフローをシステムを活用するという前提で組み直す

必要があるということです。

長年行ってきたやり方から変更をするのは、学校でなくても

難しいものです。

その一時の大変さを乗り越えることで、その後の業務効率は改善されるでしょう。

 

今後の課題

Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校とは?

Society 5.0(ソサエティー5.0)が目指す教育像や

具体的に教育・学校が変わっていくためのハードルはなんでしょうか?

一番のハードルはやはり金額です。

ICT機器は何かとお金がかかります。

整備できる教育委員会とそうでない教育委員会とで二極化してしまうでしょう。

 

しかし、文部科学省も

 「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018~2022年度)」に基づき,単年度1,805億円の地方財政措置が講じられる

 と宣言しています。

2022年までになんとか、整備をしようとしているのです。

 

営業としてのポイント

2022年までにこれまでICT教育に関心のなかった

地方自治体が一気に動き出す可能性があります。

補助金がでる可能性のある2022年までに動かなければ、

自分たちの財源で学校のICT環境を整備せねばならず、

今まで動けていなかった地方自治体には難しいのです。

 

営業としては、2022年まで大きな動きがあるということを

頭に入れておきましょう。

教育委員会の担当者と話すときも、

2022年までの文部科学省が掲げる目標を理解した上で、

達成のためにはこれも必要ではないですか?

と、提案できれば導入率は上がるはずです!

 

まとめ

今回の記事の内容は

「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」について

に詳細が記載されています。

www.mext.go.jp

 

Society 5.0(ソサエティー5.0)という大きな社会の変化の中で、

教育や学校も変わろうとしています。

営業として世の中の流れを抑えつつ、学校に寄り添った提案ができるといいですね!